お笑いコンビ霜降り明星のせいやさんの半自叙伝小説「人生を変えたコント」が話題になっています。
このコントとは高校時代の文化祭で披露したコントは「リアル桃太郎」。
コント誕生の裏側には、壮絶な高校時代を乗り越えた感動的なエピソードが隠されています。
この記事では、せいやさんの「リアル桃太郎」の内容と、それが彼の人生を変えた転機となった背景に迫ります。
せいやの文化祭コント「リアル桃太郎」の経緯と内容
リアル桃太郎ができた理由
霜降り明星せいやさんは大阪府東大阪市出身。
高校時代、彼はクラスメイトから執拗ないじめを受けていました。
机や椅子を逆さまにされたり、円形脱毛性になったことで廊下で「フリーザ」とあだ名をつけられ、嘲笑される日々。それでも彼は「笑いで見返す」という信念を持ち、学校に通い続けました。
そんな中、文化祭の出し物でいじめグループから「お前が1人で劇をやれ」と命じられます。
これは明らかな嫌がらせでしたが、せいやさんにとっては人生を変える大きなチャンスとなりました。
彼は「笑いの力で自分を見返してやる」と心に決め、コント「リアル桃太郎」を作り上げました。
コント「リアル桃太郎」の内容/ストーリー
せいやさんが高校時代に文化祭で披露したコント「リアル桃太郎」は、誰もが知る昔話『桃太郎』をユーモアとリアルな視点で大胆にアレンジしたものです。
通常の『桃太郎』では、川から流れてきた大きな桃をおばあさんが拾い、おじいさんと一緒に切ると中から赤ちゃんが生まれるという心温まる物語です。
しかし、せいやさんの「リアル桃太郎」は、そこに「もしおじいさんがこの状況を冷静に疑ったら?」というユニークな切り口を加えています。
コントの設定では、おばあさんが川で拾った桃を開けた後に赤ちゃんが出てきたことをおじいさんに伝えます。
しかし、おじいさんはその話を全く信じません。「桃から赤ちゃんが生まれるなんてあり得ない!」と一刀両断し、次第に「おばあさんが浮気をしたのではないか」と疑い始めるのです。
ここから物語はさらにユーモラスな展開を見せます。
おじいさんの疑惑を解消するために、おばあさんは村の探偵を呼び、さらには弁護士や法律事務所まで巻き込んで事態を収拾しようとします。
しかし、疑心暗鬼の渦中でどんどん話が脱線し、桃太郎の誕生という喜ばしい出来事は、滑稽な「家庭内の修羅場」へと変貌していくのです。
このコントの見どころは、昔話に現実的な視点を加えた「あり得そうであり得ない」設定と、せいやさんならではのテンポの良いボケやツッコミです。
おばあさんが必死に「桃から生まれた!」と主張する一方で、おじいさんが「浮気相手は誰や!」と詰め寄る緊迫感と笑いの絶妙なバランスが観客を魅了しました。
また、登場人物一人一人の濃いキャラクター設定や、裁判沙汰にまで発展するドタバタ劇が、最後まで観客を飽きさせなかったそうです。
このユニークな発想と巧みな構成により、「リアル桃太郎」は文化祭の中で大きな反響を呼び、最優秀賞を獲得しました。
高校生ながら、笑いの本質をしっかりと捉えたせいやさんの才能が光る伝説のコントと言えるでしょう。
金スマで再現
金スマでもリアル桃太郎が再現されるみたいなので楽しみですね。
壮絶な高校時代を乗り越えたリアル桃太郎コント感動秘話
必死のプレゼンでクラスの支持を得る
この経験を通じて、せいやさんは初めて「味方がいる」という心強さを実感します。
そして運命の文化祭当日、彼は全力で「リアル桃太郎」を演じました。
しかし、このコントを披露するまでの道のりは簡単ではありませんでした。
せいやさんは、スクールカーストの底辺にいたため、ホームルームでコント案を発表しても多くの反対に直面しました。
それでも、同じく孤独を感じていたクラスメイトの助けを得て、他薦という形で自分の案を推し進めます。
笑いがいじめを跳ね返した瞬間
文化祭でのコントは大成功。
会場は笑いの渦に包まれ、せいやさんは見事、最優秀賞を獲得しました。
表彰式では壇上から「ハゲてても、いじめを跳ね返したぞー!」と叫び、全校生徒と先生たちから大歓声が上がりました。
この瞬間を振り返り、せいやさんは「笑いが僕の人生を変えた」と語っています。
それまで彼を嘲笑していたクラスメイトたちも、彼の新しい一面を認めるようになり、いじめは次第に収束していきました。
「リアル桃太郎」がせいやに教えたもの
この経験を通じて、せいやさんは「笑いの力で人を変えることができる」と確信しました。
後に彼が「霜降り明星」としてM-1グランプリで優勝し、お笑い界の頂点に立つ姿は、この高校時代の経験があってこそのものだったといえるでしょう。
また、このエピソードは彼自身が「笑いは人の心を動かす力を持っている」ことを実感した原点でもあり、現在も舞台やバラエティでの活躍に繋がっています。
詳しくは、半自叙伝小説でじっくり読んで感動するのがいいと思います。
※記事内容は、過去のインタビュー記事などを参照にしています。
まとめ
せいやさんが高校時代に生み出した「リアル桃太郎」は、単なるコントではなく、彼の人生を変えた大切な転機でした。
いじめという苦しい状況の中でも、自分を信じて行動したせいやさんの姿は、多くの人に勇気を与えるものです。
これからも彼がどのような笑いを届けてくれるのか、その活躍に注目していきたいですね。
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