三笠宮妃百合子さまご葬儀費用の詳細とは？斂葬の儀など格式高い皇族の伝統

三笠宮妃百合子さまの葬儀に関わる費用として、政府は2024年度予算の予備費から約3億1900万円を支出することを決定しました。

この費用は、斂葬（れんそう）の儀をはじめとする葬儀関連の支出に充てられるものです。

今回は、3億2500万円とされる総額それぞれの費用の具体的な内容をご紹介します。

三笠宮妃百合子さまご葬儀費用の詳細

政府は2024年11月22日に、三笠宮妃百合子さまのご葬儀に関わる費用について、今年度予算の予備費から約3億1900万円を支出すると閣議決定しました。

百合子さまは三笠宮さまと同じ墓に入るため、新たな墓の造営はありませんが、大幅に費用が増加した理由について、宮内庁は「資材や人件費の高騰、消費税の引き上げなどが影響している」と説明しています。

当初の予算を含んだ葬儀の総額は約3億2500万円となるとのことです。

また宮内庁によりますと、主な経費詳細は下記となります。

本葬にあたる「斂葬（れんそう）の儀」など「葬場関係費」が約2億100万円、
参道の舗装など「墓所関係費」が約7400万円。

ではそれぞれ具体的にどんなものな見ていきましょう。

斂葬（れんそう）の儀：約1億円

斂葬の儀とは、皇族の葬儀の中心となる伝統儀礼で、荘厳で格式高い儀式として執り行われます。

斂葬の儀（れんそうのぎ）は、天皇・皇族の本葬のことです。

「斂」の文字は「収斂」の語にもあるように「おさめる」ことを意味し、斂葬の語は、「死者を棺に納めて埋葬すること」ということになります。


この儀式にかかる費用は以下のように分類されます。

以下はあくまでも個人的な経費見積もりです

1. 儀式の準備費用（約5000万円）
   
   
   • 式場設営費用：儀式のために特別に設営される祭壇や幕張、花装飾などの準備費用。
     
     
   • 祭具の整備費：儀式で使用する伝統的な祭具や道具の制作・補修。
     
     
     
2. 人員にかかる費用（約3000万円）
   
   
   • 進行スタッフ：神職や僧侶、進行役、補助スタッフ、警備員の人件費。
     
     
   • 特別車両の手配：霊柩車や儀式専用車両、警護車両の手配にかかる費用。
     
     
     
     
3. 移送関連費用（約1000万円）
   
   
   • 遺体や祭具を運搬するための費用、必要に応じた警護体制。
     
     
     
4. 記録と記念物の費用（約1000万円）
   
   
   • 儀式の記録：公式の記録映像の制作。
     
     
   • 記念品の配布：参列者に配布される記念品や公式資料の印刷費。
     
     

このように、斂葬の儀は多くの要素が組み合わさって構成されるため、高額な費用がかかるのが特徴です。

葬場関係費：約1億100万円

葬場関係費とは、斂葬の儀を円滑に実施するための周辺設備や運営に関する費用です。

以下はあくまでも個人的な経費見積もりです

1. 会場設営費（約5000万円）
   
   
   • 設備準備：式典会場の設営、椅子やテントの設置、スピーカーや照明機材の設置。
     
     
   • 控室の設置：参列者や要人の控室の設営。
     
     
     
2. 参列者対応費（約3000万円）
   
   
   • 案内設備：参列者の誘導をサポートする案内板や誘導スタッフの配置費用。
     
     
   • 招待状関連：招待状の印刷および郵送費。
     
     
     
3. 音響・映像システム（約1500万円）
   
   
   • 儀式の進行を支える音響・映像設備の設置および運営。
     
     
   • 記録用の映像や写真の撮影機材の費用。
     
     
     
4. 施設補修費（約600万円）
   
   
   • 使用される宮殿や周辺施設の清掃や補修にかかる費用。
     

これらの費用は、斂葬の儀が滞りなく進むよう整備され、参列者の安全と快適さを確保するために充てられます。

 墓所関係費：約7400万円

墓所関係費は、妃殿下が安らかに眠るための墓所やその周辺を整備するための費用です。

以下はあくまでも個人的な経費見積もりです

墓所の管理と参拝者の利便性を考慮した内容が含まれています。

1. 墓所建設費（約3500万円）
   
   
   • 墓石の設計、制作、設置費用。
     
     
   • 墓所の基礎工事や周辺の石材選定にかかる費用。
     
     
2. 参道の舗装費（約2000万円）
   
   
   • 墓所へのアクセスを良好にするための参道の舗装工事。
     
     
   • 雨水の排水対策やバリアフリー化の工事。
     
     
3. 周辺環境整備費（約1200万円）
   
   
   • 植栽工事：墓所周辺の植栽や造園作業。
     
     
   • 案内設備：参拝者のための案内板や照明設備の設置。
     
     
4. 防災・安全対策費（約700万円）
   
   
   • 自然災害に耐えうる墓所や参道の基礎強化工事。
     
     
   • 墓所全体のセキュリティシステムの導入。
     

墓所の整備には、尊厳を保つだけでなく、訪れる参拝者の安全や利便性を確保する意義もあります。

総額：約3億2500万円の内訳予測

• 斂葬の儀：約1億円
  
  
• 葬場関係費：約1億100万円
  
  
• 墓所関係費：約7400万円
  
  

皇室葬儀の意義と費用の背景

皇族の葬儀には、伝統を重んじながら国家的弔意を示す意味があります。

儀式や設備の準備には多くの経費がかかりますが、それは皇室の歴史や象徴性を反映したものであり、一般の葬儀とは大きく異なる点です。

また、参列者や後世の訪問者にも配慮した整備が行われることで、儀式としての完成度が高められています。

このように、皇室葬儀の費用は単なる経費ではなく、皇室の象徴としての価値を未来に伝えるための投資とも言えるでしょう。